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2016年06月17日 [法律]

ハーグ条約に関する証明書

先日海外に移住をされると言う方からの相談を受けました。その方は未成年のお子さんと海外移住されると言うことなのですが、移住先の政府から、ある書面を準備して欲しいと言われたので、その書面を作成して欲しいとのことであった。政府(オーストラリア)によると義務づけられている書面ではないができる限り整えて欲しい書面と言われた、という相談でした。さすがにそれではどういう文書が必要なのか解らなかったのですが、詳細に聞くとどうやらハーグ条約による問題がないことを証明する文書が欲しいのではないかと言うことになりました。 このハーグ条約とは,国境を越えた子どもの不法な連れ去り(例:一方の親の同意なく子どもを元の居住国から出国させること)や留置(例:一方の親の同意を得て一時帰国後,約束の期限を過ぎても子どもを元の居住国に戻さないこと)をめぐる紛争に対応するための国際的な枠組みとして,子どもを元の居住国に返還するための手続や国境を越えた親子の面会交流の実現のための締約国間の協力等について定めた条約のことで、日本も最近この条約を批准しました。移住先のオーストラリアもこの締約国なので、この条約に基づく問題がないようにしなければならないと言うことになります。そこで、この未成年のお子さんのお父さんに来ていただき未成年のお子さんが海外移住することに同意している旨の文書(英訳つき)を作成しました。まさかこういう形でハーグ条約に接することになろうとは予想もしないことでした。市民生活にも海外の波は押し寄せていることを痛感した次第です。


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