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2020年04月14日 [法律]

新型コロナウイルス禍のもとの中小零細事業者生き残り術(緊急資金繰り)

1 新型コロナ対策としていよいよ緊急事態宣言が発令された。この状況において中小零
 細事業者は生命の安全か経済的生き残りかという非常に残酷な二者択一の選択を迫ら
 れている。
2 この状況においての選択は生命の安全であ ると考えている。どうしてか?それは命は
  一度失ったら取り返せないが、経済(お金)は命さえあれば取り返す可能性がある 
 からで ある。図式的に言うと、コロナウイルス感染の問題は自然科学の問題であり、
 現在における人類の知恵では何とも回避・修正できそうにないのに対し、経済的危機 
 というものは債権債務の発生とそれに伴う財貨の移動という社会システム内のルールの
 問題であり このルールは一定の場合に はこれを変更することが可能だからである。
3 筆者としてはこのルール変更は国とりわけ政治部門が法律制定という形で変更すべき 
 だと思うのだがそういうことはこれまで言われたこともない。しかしそうであっても、
 このルール変更の手法はある。具体的には破産・民事再生等の法的債務整理手続制度が
 それである。
4 これが生き残りとどう関係するかというと次のように考えることになる。
今何とか自分の生命を維持するお金を持っているとする(今これが枯渇してしまって 
 いると言う人には、本稿の方法は採れない)。この生命を維持するお金というのは命の
 水である。この命の水は自分や家族の 生命の維持のために使うことを考えるべきであ
 り、決して請求書が来た順番もしくは ルーティンワークのような手法で支払ってはな
 らない。
 そうすると債務が累積するわけであるが、これはコロナ禍が過ぎ去ったあと追いかけ
 て支払う。そしてその債務の処理が自分の手に余るような事態ならば法的整理(民事 
 再生が典型)を行って債権者の法的主張にまっすぐ対抗して再起を図るということに 
 なるので ある。そうするとこういう事態になることに備えるならば、法的整理費用 
 も命の水に加 えておかなければならないことになる。こういうことを専門家の力を借
 りることなしで行うのはやはり無理があると思う。
5 但し以上の方法はギリギリの場合にとる方 策と言うべきものであり無節操に行うと非
難の対象になりかねないことは言うまでもない。


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